このところ、学校教育現場で「ICT化」が広がりつつあります。高校を中心に学校ICT化が進む地域もありますが、小学校でも導入を進めるところが増えてきました。
ICTは、「Information and Communication Technology」の頭文字を省略した言葉です。情報通信技術を活用した教育活動を指しています。タブレット端末などのデジタル機器を学生が1人1台持ち、インターネット回線を通じた学習を行うことなどが主な手段です。小学校などではプログラミングや調べ学習の一環として検索エンジンを利用し、インターネットの概要やマナーを知ることを目的としています。宿題の配信やアプリを使った家庭学習なども可能です。
メリットとしては、何らかの事情で学校に通えない学生も、学校での授業を受けられるといった点が挙げられます。また、習熟度別の学習に応用できるなど個人の能力に応じた学習支援も可能です。
このほか、情報共有率を高められることや、情報を配信することでペーパーレス化にもつながるといった環境への配慮も達成できることでしょう。
ただし、学校ICT化にはメリットばかりではありません。学校側ではインターネット環境の整備や、機器やインターネット上でのトラブルを解決できる教員の育成が求められるでしょう。
家庭においても、端末の準備や学校とのやり取りを行うためのインターネット環境の整備などが求められます。費用面でも高額に上るため、導入を見送る学校も少なくありません。
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